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スクリーン勉強室

● 2時間目
「スクリーン生地について」

2-1. スクリーンの設置環境
当初、ただの白い布地から出発したスクリーン生地は、プロジェクターの普及に伴う設置場所や映写条件、コンテンツの多様化に対応するべく、様々な反射特性や光学条件を備えた企画製品へと、その姿を変えてきました。

スクリーンの利用に際し、ここではその典型的な利用形態を2例挙げて、設置環境の違いによるスクリーン映写特性の相違を説明しましょう。

第1の事例は映画などを映写する場合で、室内上部からスクリーンに向けて下向きに映写するため、観客席方向へ鏡面反射する反射特性を持ち、且つ、視野角の広がりを有する生地性能が求められます。

一方、第2の事例で挙げた会議室等での利用では、外光の干渉を受けても輝度が高くて反射が鮮明な高ゲインの光学特性を持ち、台上のプロジェクターから上向きに映写する映像を、参加者の座る下向き位置に再帰反射する事の出来る生地性能が必要となります。


●設置環境の違いによりスクリーンが備えるべき要件の比較

設置
目的
設置映写環境 スクリーンの要件 当社の
推奨生地
部屋の空間条件 外光条件 プロジェクター
位置
反射特性 光学特性 その他
動画
上映
中〜大規模空間間口は比較的大天井高は高い
暗幕による外光の遮断 人の動きに邪魔されない上部より下向きに映写
入射光と正反対に反射する鏡面反射タイプ
半値角(ピークゲイン半減値)が広く、視野の広がりがあるタイプ

スクリーン裏面のセンタースピーカーからの音響が幕面を透過
パール
会議資料の映写 小〜中規模空間間口は比較的狭天井高は低い
日光、照明光の入射
パソコンとの接続のため、床置き台上に設置し上向き映写
入射光と同一方向に反射する再帰反射タイプ
ピークゲイン(最高輝度)が高くて、外光の影響を受けにくいタイプ

入射光をあらゆる方向に反射する拡散反射タイプも可 ナノグレー

2-2. スクリーン生地の種類と特性
1)スクリーンの反射特性



2)スクリーンの光学特性


スクリーンゲイン(GAIN)は、スクリーン生地が固有に持っている反射特性を数値で示したもので、スクリーンの性能を表す重要な要素となります。理論的には、標準白板と呼ばれる完全拡散板(酸化マグネシウムを焼き付けた純白板)に光を当てたときの輝度を1としたとき、同一条件下でのスクリーン生地の輝度との比率を表しています。
半値角(αH)とはピークゲインの値が半分になる数値(角度)を指します。数値が大きい(角度が広い)ほど視野角が広く大勢でご覧になるのに適しています。


2-3. 当社製品の仕様

●ホワイト
  



白色塗料をスクリーン面に均等に塗布し、表面にエンボス加工と、艶消処理を施した広いビューイングアングルを持ったベーシックスクリーン。OHPからビデオプロジェクターまで、あらゆるハードに対応できます。
最大5m×5mまでシームレスで製作可能(CKS・CKTのみ)。


●ビーズ
  




表面に光学レンズガラス球を散りばめた生地で反射効率が高く、明るさと色再現性に優れ、大型映像に最適です。


●パール
  




超微粒のパールエッセンスを表面にコーティングした、広いビューイングアングルと明るさを両立させたスクリーン。パールエッセンスの多重反射により絶妙のコントラストとシャープな映写特性があり、天吊り型のビデオプロジェクターには最適です。

新製品


<今後のカリキュラム>
● 3時間目 巻上げ式? 吊り下げ式? 設置方法もいろいろ。


● 1時間目
「スクリーンのサイズについて正しく知ろう」

1-1. 長方形? 正方形? スクリーンの形を示す「フォーマット」
スクリーンは、使用するプロジェクターによって、縦横の比率が決まっています。その比率を示すのが「フォーマット」です。

例えば、4:3フォーマットとは、縦と横の比率が4:3になっていることを示します。おもなフォーマットは、

4:3フォーマット(ビデオ NTSC)
16:9フォーマット(ハイビジョン HD)
1:1フォーマット(OHP スライド)

フォーマット

1-2. スクリーンの大きさを示す
「インチ/スクリーンサイズ/イメージサイズ」

カタログなどに掲載されているインチ、スクリーンサイズ、あるいはイメージサイズが、実際の寸法となります。

インチ
テレビのブラウン管などと同様に、対角線の長さを
インチという単位で示します。

スクリーンサイズ
幕面全体(白い部分の外側の黒い部分も含む大きさ)

イメージサイズ
投影する白い部分の大きさ


スクリーンのサイズ
1-3. サイズの決め方
一般的には、設置したい空間の奥行きの1/4〜1/6の長さを横幅の目安とします。

サイズ決定のポイント

1-4. 既製品のなかに、希望のサイズのスクリーンがない場合は?
シネマ工房では、お客様のご要望に応じて、オリジナルで業務用スクリーンも制作しています。お気軽にお問い合わせ下さい。



1-5. 復習

■スクリーンサイズの決定ポイント
一般的には、設置環境の奥行き1/4〜1/6の長さが、横幅となるサイズのめやすになり、そのスクリーンがお勧めです。
スクリーンの高さは座席が階段状でなければ、人の座高より高い位置にスクリーンを設置しなければなりません。
天井高は座高(1200mm)+スクリーン縦の長さ以上は必要になります。

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